火傷で皮膚移植必要!を光線で回避!!
時には、思いもしなかったことが起きることがあります。
今回は、浴室の掃除で大やけどを負った、私の友人の旦那さんの話です。
浴室の掃除で大やけど???
どうして???
緊急入院して二か月半過ぎても治らず、皮膚の回復を待って、
皮膚移植をしなければ、突っ張った両足首が曲がらない!!!
そんな事態を、光線療法で回避改善できた症例を
ご紹介させていただきます。
目次
皮膚の移植が必要なんだって!!
友人のご主人から、珍しく電話がきました。
「今、入院中なんだ。風呂掃除で、カビ取り剤を2本!スプレーしたんだよ。
そしたらいきなりバン!!!てさ。ドア外のボイラーの種火が引火したのさ。
まくったズボンから出てた足が火傷したんだよ。
病院来たら即入院でさ・・・。もう2か月半だよ。
硬直して動かないから、傷がふさがったら皮膚移植するんだって!!!
まだまだなんだ!俺、もう働きたいのに!!」
「えっーー!すぐ来て!!」
即退院して、当院に来てくれました。
カビ取り剤引火爆発火傷?!!初のケース!!
光線療法は、種々の火傷にも対応でき、喜ばれていますが、
カビ取り剤の引火爆発による火傷!は、初のケース。
それにしても、
狭い浴室に2本もスプレーしたなんて!\\(・0・)//
2か月半の入院加療後にも関わらず、
10センチ四方にも及ぶ化膿・潰瘍・びらん・出血・瘢痕・疼痛があり、
両足首少し上から指先まで、全体が薄黒茶色で、
両足首、特に左足首の大きな潰瘍からは、出血が続いていました。
しかも左足首は硬直して動かず、歩行困難。
病院では、出血・潰瘍がふさがるのを待って、
皮膚移植が決定されたのでした。
電話の翌日、とりあえず退院が許され、当院に来られました。
(火傷の写真はありますが、ここでは掲載いたしません。)
1月11日、治療開始。
1月28日 16回目の光線治療。
傷の出血がなくなり、ケロイドにならずに
皮膚が新生してきた.
えっ!魚の鱗のように何度も新生する皮膚!
驚いたのは、むしろここから!!
全体的に肌色になり、落ち着いたようになった皮膚が、
魚の鱗のように剥がれ落ち、また剥がれ落ち、
何度か繰り返し、やっとつるつるの肌になったのです。
これは、初めてのケース!!
光線治療33回。一か月半で、足首も自由に曲がり、
皮膚移植することもなく、長靴を履いて出勤できました。
カビ取り剤に限らず、適量を!!
中道(ちゅうどう)を歩む。大切ですね。(^・^)/