紫外線って悪者なの!?
健康的なイメージといえば?
降り注ぐ太陽の下、小麦色に焼けた肌!
白い歯がこぼれんばかりのはつらつとした笑顔!
かつては「ガングロブーム」なんてものもあり、
日焼けサロンが大人気!・・・なんて時代もありました。
しかし昨今の美白ブームの到来!「お肌の大敵!」と日焼止めを塗りまくり、
全身を完全ガードで出歩く人々の姿。
野山を駆け回り、一日のほとんどを外で過ごした自分としては、
少し寂しい気持ちになります。
とくに紫外線は、病気の原因になりうるということで
毛嫌いされている方もおられるようです。
これではあまりにも紫外線が不憫(笑)
ここで紫外線の良いところがいっぱいあることを知って頂き、
より良い健康生活にお役立ていただきたいと思います。
目次
- ○ 地球は太陽光の恩恵で成り立っている?
- ○ 西洋では古くから日光浴を疾病治療につかっていた?
- ○ 虹にみる太陽光の姿?
- ・可視線
- ・赤外線
- ・紫外線
- ○ 紫外線がないと、アレができない?
- ・意外と知らない紫外線の恩恵?
- ・世界から紫外線が消えたなら?
- ○ まとめ
地球は太陽光の恩恵で成り立っている?
地球は太陽光によって温められた大気によって雲が生まれ、雨が降り、人類に最適な環境が創られています。
また植物も太陽光によって光合成を行い成長し、その植物を食べた動物が食物連鎖の一部となり、生態系が保たれています。
もしも太陽がなかったら・・・今あるすべてのものはなかったかもしれない。ちょっとゾッとしますね。
西洋では古くから日光浴を疾病治療につかっていた?
古代ローマでは、自宅に日光浴場を持っている人もいたようです。
痛風やリウマチ、皮膚病などの治療に日光浴を応用し、広く認知されていました。
近代では日本でも、結核性の疾病などに日光浴が用いられるようになり、
皮膚病に有効であるいうことも知られるようになってきたようです。
虹にみる太陽光の姿?
可視線
可視線とは、太陽光の中で目に見える光です。
可視線は、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の7色。
そう、つまり「虹」の色です。
赤外線
赤外線は、波長の長い赤色よりもさらに長い波長で、目には見えません。
生体への透過性が高いため、深部温熱や、体温保持に有効です。
美味しい焼き魚を焼いたり、体を芯から温めたり・・・
結構役立つ存在として、認知されていますよね!
紫外線
紫外線は、波長の短い紫色よりもさらに短い波長の光線で、赤外線同様目には見えません。
消毒効果があることは有名ですが、日焼けや水ぶくれ、皮膚がんなど、問題になることもあります。
紫外線がないと、アレができない?
意外と知らない紫外線の恩恵?
嫌われがちな紫外線ですが、実は人体にとって結構大切。
19世紀末に、くる病の原因が日光不足ということが判明しましたが、
日光の中の紫外線が、カルシウムの吸収に関わっていることがわかりました。
つまり、紫外線がないと・・・
カルシウム不足を引き起こし、骨密度なんかに影響があるかもしれませんね?
そう、くる病はつまり、カルシウム不足で骨が弱くなる病気なんですね。
骨密度・・・これも結構気にしている方多いのではないでしょうか?
世界から紫外線が消えたなら?
強い紫外線を浴びたりすると、日焼けや火傷につながることもあり、
さらに皮膚がんとの関係が浮かび上がってきたことで、
紫外線なんていらない!と思っている方はいませんか?
要らないなんて言わないで~!実はとっても大事なんです!
人体は骨と筋肉、それをつなげる腱と、内臓などで構成されていますが、
生体は、紫外線によって体内で「ビタミンD」を生成します。
この「ビタミンD」が、カルシウムの吸収に不可欠なのです。
そしてこの「ビタミンD」は、食物などから摂取することは難しいとされています。
つまり・・・
適量の紫外線を浴び、体内で「ビタミンD」をつくるしかないらしい・・・。
紫外線不足からのカルシウム不足によって、骨はボロボロ、歯はガタガタ、
健康的とは言えないですよね?
まとめ
嫌われ者の紫外線、実はちゃんと私たちの体を守ってきてくれていたのです。
もちろん日焼けは嫌!美白でいたい!という方を怖がらせるつもりはありません。
日焼けをおこすのは事実ですから。
ガンの原因になる、というのも否定はできないかもしれませんが、
ガンの原因とされるものって、ほかにも結構沢山ありますよね?
それについては、後々記事にできたらと思っておりますが、
まずは紫外線の評価を少し上げて頂き、上手に使って健康な生活を送っていきたいものですね。
紫外線、やるときゃやりますよ?